COLUMN 杜丸コラム
2025.10.24

高崎市 新築戸建て 暖かい家のつくり方|窓・断熱・暖房費の目安

更新日:2025.10.29

高崎市で「冬もあたたかい新築」をめざす方向けのやさしいガイドです。むずかしい計算は抜きにして、何を選べばいいかどれくらい暖房費が変わるかの目安をシンプルにまとめました。

結論

  • は樹脂サッシ+Low-E複層以上(方角で日射を考える)。
  • 断熱は「UA(断熱の総合点)を低く」+気密C値1.0以下を目安に。
  • 換気は熱交換タイプにすると、冬の室温低下を抑えやすい。

高崎市のカンタン前提

高崎市の多くの地域は省エネ基準の地域6です(山間部の一部は地域4)。法律上はUA≤0.87 W/㎡Kで合格ですが、体感の暖かさ・光熱費を考えると、民間指針のHEAT20 G2(地域6の目安 UA≤0.46)を目標にすると安心です。

参考:群馬県の地域区分(一覧)HEAT20(G1/G2/G3の目安)

窓の選び方(ここが一番大切)

  • 枠(フレーム):アルミのみは寒くなりやすい。樹脂サッシアルミ樹脂複合を選ぶ。
  • ガラスLow-E複層(ガス入り)を基本に、寒さに強くしたい部屋はトリプルも検討。
  • 方角:南は「冬は日差しを入れて夏は庇で切る」。北・西は窓を少なめ+高性能で冷えを抑える。

窓の性能はカタログのU値(低いほど暖かい)で比較できます。めやす:樹脂+Low-E複層でU≒1.4、樹脂+トリプルでU≒1.0前後(製品で差あり)。

断熱と気密(セットで考える)

  • UA(外皮の断熱の総合点)が低いほど、家全体が冷えにくい。
  • C値(すき間の少なさ)1.0㎠/㎡以下を実務目安。引き渡し前に気密測定の結果をもらうと安心。
  • 換気は24時間が前提。冬の冷気を抑えたいなら熱交換換気を検討。

暖房費のめやす(同じ住まい方ならこう変わる)

考え方:必要な暖房エネルギーはおおむねUAに比例します。つまり、UAが半分くらいになると、かかるエネルギーも近い割合で減ります。

前提の例:延床100㎡、室温20℃目安、エアコン(年間平均COP3想定)、電気単価27〜36円/kWh。

断熱レベルUA必要エネルギー(相対)年間の電気代めやす
基準クリア(最低限)0.871.00仮に1,800kWhなら → 約4.9〜6.5万円
HEAT20 G2相当(おすすめ)0.46約0.53同条件で → 約2.6〜3.5万円

※住まい方(在室時間・設定温度・日射の取り入れ)や機器性能で上下します。ここでは差がどのくらい出るかの目安を示しています。

間取りと日射のコツ

  • 南側に大きな窓+庇:冬は日差しを入れて暖かく、夏は庇で直射をカット。
  • 吹き抜けは計画的に:暖気は上にたまりやすい。シーリングファン吹き抜けの面積調整で温度ムラを抑える。
  • 洗面・トイレ・廊下も断熱と温度計画:ヒートショック対策に有効。

買う前・契約前のチェックリスト

  • UAの目標地域6でUA≤0.46を提案してもらえるか(計算書で確認)。
  • 窓の仕様:樹脂サッシ/Low-E複層以上。方角ごとの考え方は?
  • 気密測定:竣工時に実施し、C値の実測値をもらえるか。
  • 換気:熱交換タイプの有無、フィルタ掃除のしやすさ。
  • 写真記録:断熱材の種類・厚み・施工写真を引き渡し時に共有してもらう。

参考情報・免責

・地域区分(群馬県・市町村別):省エネ基準地域区分(ISOVER)
・外皮性能の目安(HEAT20):住宅の外皮性能水準(G1/G2/G3)
・窓のU値の考え方(政策資料の例):経産省 資料(建材ワーキング)
・ガラスの断熱の基礎解説:AGC Glass Plaza
・電気料金の平均単価の参考:PPS(平均単価の推移)

免責:本記事の数値は公開資料と一般的な試算の目安です。暖房費の実額は、建物形状・窓面積・日射・気密・機器効率・使い方・料金単価で大きく変わります。補助金や基準は変更される場合があります。最新情報は必ず公的サイトや施工会社の見積・計算書でご確認ください。
※本記事では個別住宅の実測データは確認できていません

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